2020年までの未来ストーリー

こども教育

信州は教育県とよく言われます。確かに夏休みが短く、登校時間も早く、学校にいる時間は全国トップクラスだと思われます。しかし、これが学力に反映されているかというとそうでもなく、学力テストの全国順位は順位は中盤そこそこといったところで、教育県の座はもはや秋田に奪われてしまった感もあります。

最近は基礎学力よりも、社会で生きていくための総合力を身につけることが必要だというような言われ方をよくされます。しかしながら、中学高校くらいまでは、やはりしっかりした基礎学力が最も重要ではないでしょうか。
学力を身につけるための方法にも地域性や独自性が重要です。学力と体力には相関があることが、近年の研究で明らかになっています。松本の学校は総じてグラウンドが広く、周囲にも思いっきり走れるところや、山のアップダウンを駆け巡れるようなところがたくさんあります。信州は駅伝やマラソンも盛んな地域です。まずは、持久走のプログラムをつくって、しっかりした体力を身につけます。

そして10年後には、豊かな自然環境のなかで、体を適度に動かしながら、知識を身につける「松本式勉強法」が確立され、実績をあげています。これを知った教育熱心な親たちが松本に移住し、さらに学力が伸びるとももに、若い世代の人口が増えるという好循環を生み出していることでしょう。

学力に続いて大切なものは、松本人らしい子どもを育てることだと考えます。長野県の若者は、東京の大学に進むと、決まって「スキー上手いんでしょ」と言われます。これは大きな誤解ですが、それならいっそ、「間違いなく信州松本人らしい」と回りから認められるような子どもを育てようではありませんか。登山技術がある、山菜採 りが上手い、バイオリンが弾ける、このように何でもよいのです。10年後の松本の子どもは、皆、地域的な特技を身につけたうえで、都会に旅立ち、各地で注目を集める人材として羽ばたいていくことでしょう。

そしてこのような松本人らしさは、誰がどこで教えるべきものでしょうか。やはりこれらは、家庭や地域が教えるべきものだと考えます。核家族が多く、近所づきあいも薄い都会に比べ、松本のよいところは、おじいちゃん、おばあちゃんがいる家庭がまだまだ多く、地域のコミュニティもしっかりしていて、伝統文化もたくさん 残っているというところです。

このような環境のなかで、大人の世代がしっかりと意識をもって子どもと接すれば、自ずとしっかりした子どもが育ちます。10年後の松本は、地域特性を活かし、明るく、元気で、知的で、たくましく、礼儀正しい子どもが育つまちになっていることでしょう。

中2階トイレ前

2013年3月より

JR松本駅改札口正面

2010年12月5日より

主催:
社団法人松本青年会議所
〒390-0811
長野県松本市中央1-23-1松本商工会館3F
TEL.0263-32-7646
FAX.0263-36-2024
協力:
エクセラン高等学校
松本第一高等学校
美須々ケ丘高等学校
松本工業高校
松商学園高等学校
後援:
松本市
松本市教育委員会
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