2020年までの未来ストーリー

食文化

私たちの暮らす信州松本は、海の幸こそありませんが、昔から独自の食文化を育んできました。代表的な郷土料理と言えば、「信州そば」、「野沢菜」、「馬刺し」、「おやき」などが思い浮かびます。新しいところでは「山賊焼き」などもそのネーミングの妙も相まって定番になりつつあります。その他、「いなご」、「ざざむし」、「蜂の子」などという最近ではあまり食べられなくなってしまった珍味や、伝統の「七夕ほうとう」など忘れられつつある風習もあります。

これらの食文化をまちづくりに活かしていくことはできないでしょうか。例えば信州の初冬の風物詩として、野沢菜漬けの仕込みがあります。最近は核家族化の影響などもあり、一般の家庭ではあまり見受けられなくなってきてしまいましたが、地域イベントとして子どもたちに農業体験から一貫して、このような食材の加工まで体験してもらう事ができれば、食育にもなり、なにより食文化の継承に役立てる事ができるのではないでしょうか。

そして一番大切なことは、私たち市民が、この伝統の食文化を普段から愛着をもって食べ続けていくことです。「信州そば」は間違いなく名物ですが、日常的に食している地元の人は少ないように思われます。「讃岐うどん」のように、地元の人が毎日のように食べる料理こそが名物の名にふさわしいと言えるのではないでしょうか 。

一方で、伝統の名物を継承するとともに、これからの観光誘客に活かせる新名物の考案も大事だと考えています。多くの観光客の方に食べてもらう新名物として必要な条件は、安くて、おいしくて、短時間で提供できることです。

10年後の松本では、「松本丼」が定番になっています。まちの飲食店のみならず山小屋などでも提供され、皆が舌つづみを打っています。「松本丼」の特徴は、食材を限定せず、モチーフとして「城」をイメージすることだけです。若者が好きな「松本丼」、外国人に受ける「松本丼」など、店がそれぞれに工夫を凝らします。そして松本城の敷地内では、定期的にフードイベントが開催され、各店が自慢の「松本丼」に腕を振るいます。フードイベントは、昨今のB級グルメグランプリの成功にみられるように、多くの観光客が全国から詰めかける人の集まる催しになってきています。松本においても「そばまつり」や「サマーフェスト」など、既存のイベントとも連携しながら、四季折々の食材にあわせて趣向を凝らしながら行っていきます。 松本が食で賑わう「食の都」を宣言できたらすばらしいと思いませんか。

中2階トイレ前

2013年3月より

JR松本駅改札口正面

2010年12月5日より

主催:
社団法人松本青年会議所
〒390-0811
長野県松本市中央1-23-1松本商工会館3F
TEL.0263-32-7646
FAX.0263-36-2024
協力:
エクセラン高等学校
松本第一高等学校
美須々ケ丘高等学校
松本工業高校
松商学園高等学校
後援:
松本市
松本市教育委員会
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