2020年までの未来ストーリー

交通

松本は城下町のため、道が狭いうえに川にも囲まれており、橋を渡る箇所などで、交通が滞りやすい特性があります。また、バイパス整備が十分でないため、通過交通と市街地へのアクセス交通が混在することや、シーズンによっては、観光交通も重なることで、混雑に拍車を掛けています。

渋滞が激しくなるとドライバーのイライラも募り、運転マナーも自ずと悪くなります。最近よく耳にする「松本ルール」、即ち交差点で対向左折車と同時に強引に突っ込む危険な右折方法ですが、これも根本的には焦りによるものです。

しかし、単にマナーが悪いと言ってしまえばそれまでですが、実は右折レーンのない交差点で、後続車に迷惑を掛けたくないという配慮の気持ちもそこにはあります。このとき、対向車線側のドライバーも、周囲に配慮しながら、上手に右折車を通してやれば、円滑な道路交通が促進されるかもしれません。
10年後の松本では、ドライバー同士の譲り合いにより、道路が効率よく利用されています。道路拡充により、渋滞をなくす時代はもう終わり、これからは道路や車の使い方によって、交通を円滑にしていく時代です。松本はそのモデル的なまちになっているでしょう。

さらに、道路交通の負荷を減らす最も良い方法は、マイカーの利用を控えることです。マイカーに依存した生活は環境にも悪いだけでなく、健康も阻害します。10年後の松本は、自転車道が整備され、郊外から市街地まで自転車で快適に通学や通勤ができます。公共交通の利用者が増えたことで、運行便数も増え、バスや鉄道も今よりさらに充実し、市街地の新交通システムや100円バスの復活など、もっと使いやすくなっています。

次に広域的な交通に目を向けると、松本には空港があります。昨年よりFDAが新規就航し、利用者も定着してきています。10年後の松本空港には多くの外国人観光客が降り立っています。アジアの国際ハブ空港からの直通便が飛び、松本は国際的に人気のある観光都市として認知されるようになっています。

また、鉄道交通については、北陸新幹線も延伸され、リニア開通への機運も高まっていますが、あっという間に目的地に着いてしまう新交通ではなく、旅の気分を徐々に盛り上げる「あずさ」での来訪が再び人気を集めています。交通は便利なことだけが目的ではありません。それ自体も旅の大きな要素です。そのあたりに着目した交通機関の再整備により、松本は10年後、さらに人の集まるまちになっているでしょう。

中2階トイレ前

2013年3月より

JR松本駅改札口正面

2010年12月5日より

主催:
社団法人松本青年会議所
〒390-0811
長野県松本市中央1-23-1松本商工会館3F
TEL.0263-32-7646
FAX.0263-36-2024
協力:
エクセラン高等学校
松本第一高等学校
美須々ケ丘高等学校
松本工業高校
松商学園高等学校
後援:
松本市
松本市教育委員会
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